文化財防火、市町村2割が無策 南大門、対岸の火事?
まだまだこれからって感じがします。
お金をどこまでかけるべきなのか。
このような事件をおこさないようにするにはどうしたらよいのか。
参考URL:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080218-00000046-san-soci
文化財防火、市町村2割が無策 南大門、対岸の火事?
韓国の国宝第1号「南大門」が火災で焼失し、17日で1週間。先人の英知の結集であり、一度失ったら二度とは手に入れることができない文化財。“対岸の火事”では済まされないはずだが、日本でも「文化財防火デー」に2割の市町村が何もやっていないことが文化庁の調査で判明するなど、国内の防火体制も決して万全とはいえない。
≪金閣の衝撃≫
歴史的建造物の焼失といえば、日本では昭和25年7月の鹿苑寺金閣(京都市)放火事件が挙げられる。火の手は国宝だった舎利殿(金閣)を包み、室町幕府3代将軍足利義満の木像なども焼失。寺の青年僧が放火で逮捕されたことも衝撃を与えた。事件に触発された三島由紀夫が小説「金閣寺」を書き上げたことでも知られる。
文化庁によると、昭和25年の文化財保護法制定後、火災により焼失した歴史的建造物は11件15棟。一部焼失も合わせると76件84棟にのぼる。仏像などの美術品の焼失や破損も27点となるなど、貴重な文化財が日本でも多く失われている。
最近では、平成6年8月に愛知県御津町(現・豊川市)の大恩寺が全焼。国の重要文化財に指定されていた念仏堂などが全焼したが、原因は子供の花火遊びともいわれている。
≪国の補助で≫
日本では、文化財に指定された建造物は消防法に基づき火災報知機や消火器の設置が義務づけられる上、文化庁が初期消火活動に有効な屋内消火栓の設置などを指導することになる。古い木造建築物が多い文化財は火の回りも速く、こうした自前の消火設備の整備が被害を最小限に抑えるのに有効だからだ。
広大な面積を有する寺院などは防火設備の設置にも多額の資金が必要だが、国は所有者の経済状態などを考慮し最大で85%まで補助。美術品にも同様の補助制度があるなど、国民の“共有財産”として保護するための仕組みはできている。
世界遺産登録を目指している中尊寺(岩手県)では、国の補助を使って消火栓などを整備。さらに夜間は警備員を自主的に常駐させているほか、職員ら約50人で特設消防隊を設置して消火訓練を定期的にやっている。寺の担当者は「南大門の放火事件を聞き、今まで以上に気をつけて防火体制を整えなければならないと感じた」と話す。
市内に無数の文化財が点在する京都市消防局は、市内すべての消防署に文化財担当係を設置。初期消火活動の強化のため近隣住民を集めた「文化財市民レスキュー隊」を発足させるなど、「設備面と並行して人的な面での体制整備も進めている」という。
≪人的ミスも≫
防火体制の整備が進む国内だが、完璧(かんぺき)な防火体制などあり得ない。その最大の理由が、判断ミスに代表されるヒューマンエラー(人為ミス)だ。
12年に放火で本堂が全焼した京都・大原の寂光院は、せっかく設置してあった侵入者感知センサーの電源を切っていた。「動物に頻繁に反応したため」というのが理由だが、センサーが働いていれば放火犯を感知した可能性は高い。
また、1月26日の「文化財防火デー」に合わせて文化庁が今年初めて行った全国調査によると、この日前後に防火設備の点検を行った市町村は約5割。所有者への啓発活動なども含めると8割の市町村が何らかの活動をしていたが、それでも2割は何もしていないことになる。
文化施設は多くの人が自由に出入りする上、敷地も広い。放火や失火の危険に常にさらされており、文化庁も「指導を通じて所有者や国民の意識を高めていく必要がある」と話している。
参考URL:
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/123393/
南大門炎上1週間 文化財保護「日本に学べ」の声
記事本文
韓国で国宝1号の南大門(崇礼門)が放火で炎上、焼け落ちてから1週間になるが、世論のショックや怒りは収まらず、当局の事後処理なども右往左往が続いている。責任問題では、近く任期を終える盧武鉉政権と前ソウル市長だった李明博次期大統領とどちらにより責任があるかで“政争”の気配もみえる。そんな中で「木造文化財の保護、管理は日本が最高水準」と「日本に学べ」の声がしきりに聞かれる。
事後処理で問題になったのは、火災現場で消防当局が掘削機などを使って焼け跡を勝手に掘り起こしたり、文化財当局が残骸(ざんがい)をいち早くゴミ処理場に運び出したりしたことだ。文化財火災の際の厳格な現場保存や精密調査など、基本的対応を無視したやり方と、世論の非難を浴びている。
一方では焼け落ちた瓦がひそかに外部に持ち出され、インターネット競売で1個100万ウォン(約10万円)の値が付けられていることが分かり、ネットでも非難が爆発している。
こうしたちゃっかり組には、焼け跡の現場近くに勝手に手作りの祭壇を設け、ひざまずく悲しみの市民から“義えん金”を取ってポケットに入れていた者もいる。
いまなお国民的怒りの対象になっているのは放火犯(69)。立ち退き補償問題で陳情を無視された当局への恨みが原因というが、現場検証でも「人が死んだわけではない。建て直せばいいじゃないか」と反省の弁はまったくなく、さらに世論の怒りを買っている。
火災直後、文化財への認識を高めようと「国民募金で再建しては」と発言した李明博次期大統領もたちまち「まだそんな話をするときではない。まして国民に直接負担させようなどとは」と批判され、発言を撤回。代わって一部マスコミが募金運動を始めた。
また火災現場は当初、当局によって大きな工事用遮断壁が張られ、外からは見えなくなったが、市民から「教訓として多くの人びとに現場を見せるべきだ」と抗議が殺到したため手直しされることになった。
今回の南大門火災をきっかけに当局者やマスコミは、法隆寺壁画や金閣寺など文化財火災を経験した日本での文化財保護政策の実情を一斉に紹介し、日本評価の声が高まっている。
お金をどこまでかけるべきなのか。
このような事件をおこさないようにするにはどうしたらよいのか。
参考URL:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080218-00000046-san-soci
文化財防火、市町村2割が無策 南大門、対岸の火事?
韓国の国宝第1号「南大門」が火災で焼失し、17日で1週間。先人の英知の結集であり、一度失ったら二度とは手に入れることができない文化財。“対岸の火事”では済まされないはずだが、日本でも「文化財防火デー」に2割の市町村が何もやっていないことが文化庁の調査で判明するなど、国内の防火体制も決して万全とはいえない。
≪金閣の衝撃≫
歴史的建造物の焼失といえば、日本では昭和25年7月の鹿苑寺金閣(京都市)放火事件が挙げられる。火の手は国宝だった舎利殿(金閣)を包み、室町幕府3代将軍足利義満の木像なども焼失。寺の青年僧が放火で逮捕されたことも衝撃を与えた。事件に触発された三島由紀夫が小説「金閣寺」を書き上げたことでも知られる。
文化庁によると、昭和25年の文化財保護法制定後、火災により焼失した歴史的建造物は11件15棟。一部焼失も合わせると76件84棟にのぼる。仏像などの美術品の焼失や破損も27点となるなど、貴重な文化財が日本でも多く失われている。
最近では、平成6年8月に愛知県御津町(現・豊川市)の大恩寺が全焼。国の重要文化財に指定されていた念仏堂などが全焼したが、原因は子供の花火遊びともいわれている。
≪国の補助で≫
日本では、文化財に指定された建造物は消防法に基づき火災報知機や消火器の設置が義務づけられる上、文化庁が初期消火活動に有効な屋内消火栓の設置などを指導することになる。古い木造建築物が多い文化財は火の回りも速く、こうした自前の消火設備の整備が被害を最小限に抑えるのに有効だからだ。
広大な面積を有する寺院などは防火設備の設置にも多額の資金が必要だが、国は所有者の経済状態などを考慮し最大で85%まで補助。美術品にも同様の補助制度があるなど、国民の“共有財産”として保護するための仕組みはできている。
世界遺産登録を目指している中尊寺(岩手県)では、国の補助を使って消火栓などを整備。さらに夜間は警備員を自主的に常駐させているほか、職員ら約50人で特設消防隊を設置して消火訓練を定期的にやっている。寺の担当者は「南大門の放火事件を聞き、今まで以上に気をつけて防火体制を整えなければならないと感じた」と話す。
市内に無数の文化財が点在する京都市消防局は、市内すべての消防署に文化財担当係を設置。初期消火活動の強化のため近隣住民を集めた「文化財市民レスキュー隊」を発足させるなど、「設備面と並行して人的な面での体制整備も進めている」という。
≪人的ミスも≫
防火体制の整備が進む国内だが、完璧(かんぺき)な防火体制などあり得ない。その最大の理由が、判断ミスに代表されるヒューマンエラー(人為ミス)だ。
12年に放火で本堂が全焼した京都・大原の寂光院は、せっかく設置してあった侵入者感知センサーの電源を切っていた。「動物に頻繁に反応したため」というのが理由だが、センサーが働いていれば放火犯を感知した可能性は高い。
また、1月26日の「文化財防火デー」に合わせて文化庁が今年初めて行った全国調査によると、この日前後に防火設備の点検を行った市町村は約5割。所有者への啓発活動なども含めると8割の市町村が何らかの活動をしていたが、それでも2割は何もしていないことになる。
文化施設は多くの人が自由に出入りする上、敷地も広い。放火や失火の危険に常にさらされており、文化庁も「指導を通じて所有者や国民の意識を高めていく必要がある」と話している。
参考URL:
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/123393/
南大門炎上1週間 文化財保護「日本に学べ」の声
記事本文
韓国で国宝1号の南大門(崇礼門)が放火で炎上、焼け落ちてから1週間になるが、世論のショックや怒りは収まらず、当局の事後処理なども右往左往が続いている。責任問題では、近く任期を終える盧武鉉政権と前ソウル市長だった李明博次期大統領とどちらにより責任があるかで“政争”の気配もみえる。そんな中で「木造文化財の保護、管理は日本が最高水準」と「日本に学べ」の声がしきりに聞かれる。
事後処理で問題になったのは、火災現場で消防当局が掘削機などを使って焼け跡を勝手に掘り起こしたり、文化財当局が残骸(ざんがい)をいち早くゴミ処理場に運び出したりしたことだ。文化財火災の際の厳格な現場保存や精密調査など、基本的対応を無視したやり方と、世論の非難を浴びている。
一方では焼け落ちた瓦がひそかに外部に持ち出され、インターネット競売で1個100万ウォン(約10万円)の値が付けられていることが分かり、ネットでも非難が爆発している。
こうしたちゃっかり組には、焼け跡の現場近くに勝手に手作りの祭壇を設け、ひざまずく悲しみの市民から“義えん金”を取ってポケットに入れていた者もいる。
いまなお国民的怒りの対象になっているのは放火犯(69)。立ち退き補償問題で陳情を無視された当局への恨みが原因というが、現場検証でも「人が死んだわけではない。建て直せばいいじゃないか」と反省の弁はまったくなく、さらに世論の怒りを買っている。
火災直後、文化財への認識を高めようと「国民募金で再建しては」と発言した李明博次期大統領もたちまち「まだそんな話をするときではない。まして国民に直接負担させようなどとは」と批判され、発言を撤回。代わって一部マスコミが募金運動を始めた。
また火災現場は当初、当局によって大きな工事用遮断壁が張られ、外からは見えなくなったが、市民から「教訓として多くの人びとに現場を見せるべきだ」と抗議が殺到したため手直しされることになった。
今回の南大門火災をきっかけに当局者やマスコミは、法隆寺壁画や金閣寺など文化財火災を経験した日本での文化財保護政策の実情を一斉に紹介し、日本評価の声が高まっている。


