【どうなる牛乳 酪農はいま】(上)飼料高騰で経営難
高くなっても買わなくなるだろうね。
行く(値上げ)も地獄、行かぬも地獄でしょうか。
日本が貧乏になっているのを感じる。
引用URL:
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080917/sty0809170742001-n1.htm
【どうなる牛乳 酪農はいま】(上)飼料高騰で経営難
2008.9.17 07:41
東京都江戸川区のスーパーで好みの牛乳を手にする主婦。まだまだ数量に余裕があるが…=10日 ■「ツケは消費者に回る」
今春のバター不足騒動に続き、将来的に牛乳が品薄状態になる懸念が指摘されている。飼料価格の高騰などの影響で酪農家が急激に減っているためだ。「このままでは日本の酪農産業は崩壊する」という声も聞かれる。2年前には、北海道で一時的な生産過剰による大量廃棄が問題となったばかりだが…。牛乳にいま、何が起きているのか。(安田幸弘)
「夕方になると欠品になる日がたびたびあって、買えるはずの牛乳が買えなくなってきた。代わりの飲料を買う人も増えている」。沖縄県八重瀬町の主婦(50)は近くのスーパーマーケットの様子をこう語る。
同県の酪農家はこの約30年間で半分以上減り、現在は86戸。牛乳の原料となる生乳が不足し、不足分の確保が難しいとして、乳業メーカーの沖縄明治乳業(同県浦添市)が今年6月下旬から約1カ月間、牛乳製造を一部休止する事態も起こった。現在、県内のスーパーはチラシでの牛乳の宣伝を自粛している。「この状態は全国に広がっていく」と同県酪農農業協同組合。
全国の酪農家は過去2年間で約2300戸も減り、今年6月現在で2万1485戸に。特に深刻なのは都府県だ。中央酪農会議(東京都千代田区)によると、7月の北海道の生乳生産量は前年同月比で3・4%増だが、他の都府県の合計は5・2%も減った。
北海道から牛乳向けの生乳をもらい、不足分をある程度は埋めることができるが、「埋めた途端に今度は北海道でバターなどの特定乳製品向けが不足する可能性が出る。また、都府県へ搬送するにも量に限界がある」(同会議)のが現状だ。
≪「特売控えて…」≫
「牛乳の特売を控えていただけないでしょうか」
乳業大手の日本ミルクコミュニティ(東京都新宿区)は7月下旬から、全国のスーパーにそんなお願いを始めた。生乳生産量の落ち込みに対応した措置だ。
酪農家が減る大きな原因である飼料価格の高騰。乳牛用配合飼料の価格は2年前の1トン当たり約4万3000円から、今年7月には約6万5000円にまで上昇した。飼料に欠かせないトウモロコシがバイオエタノール生産に回るようになり、需要が拡大していることなどが主な要因だ。「(餌の)乾牧草の高騰も新たな問題だ」と飼料メーカー大手、明治飼糧(東京都墨田区)の吉田俊明社長は語る。
乳価(生乳価格)が希望通りに上がらないことも酪農家を苦しめている。乳価交渉は通常年1回、各地の生産者団体が乳業メーカーと行う。4月、30年ぶりに乳価の値上げが実現したが、希望の10円アップは実らず値上げは3円。今夏に異例の年2度目の交渉を行い、生産者は10円程度の値上げを再び求めたが難しい状況だ。小売業界の発言力が強くなったことも値上げを難しくしている一因だ。
≪難しい再値上げ≫
乳価の値上げに伴い、牛乳のメーカー希望小売価格も今春、10円程度値上がりした。家計には少なからず負担増となっている。ある大手乳業メーカーの担当者は「牛乳の消費量も減っているので、再値上げには慎重にならざるを得ない」と話す。
とはいえ、酪農家の厳しさは増すばかり。神奈川県平塚市で牧場を営む獣医師の浜田昌伯さん(53)は「乳価が値上がりしなければ、酪農産業は崩壊すると思う」と危機感を募らせる。「電気代を口座から引き落とせない月もある」(浜田さん)ほどで、実際は16円以上、乳価が上がらないと経営は成り立たないという。千葉県の酪農家の男性(57)も「昨年30万〜40万円だった赤字が今は100万円になった」と窮状を訴える。
東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授(農業経済学)はこう指摘する。「相当な乳価の値上げがないと事態を改善できないところまできている。最終的に消費者が牛乳を飲めないという形でつけが回ってくる」
行く(値上げ)も地獄、行かぬも地獄でしょうか。
日本が貧乏になっているのを感じる。
引用URL:
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080917/sty0809170742001-n1.htm
【どうなる牛乳 酪農はいま】(上)飼料高騰で経営難
2008.9.17 07:41
東京都江戸川区のスーパーで好みの牛乳を手にする主婦。まだまだ数量に余裕があるが…=10日 ■「ツケは消費者に回る」
今春のバター不足騒動に続き、将来的に牛乳が品薄状態になる懸念が指摘されている。飼料価格の高騰などの影響で酪農家が急激に減っているためだ。「このままでは日本の酪農産業は崩壊する」という声も聞かれる。2年前には、北海道で一時的な生産過剰による大量廃棄が問題となったばかりだが…。牛乳にいま、何が起きているのか。(安田幸弘)
「夕方になると欠品になる日がたびたびあって、買えるはずの牛乳が買えなくなってきた。代わりの飲料を買う人も増えている」。沖縄県八重瀬町の主婦(50)は近くのスーパーマーケットの様子をこう語る。
同県の酪農家はこの約30年間で半分以上減り、現在は86戸。牛乳の原料となる生乳が不足し、不足分の確保が難しいとして、乳業メーカーの沖縄明治乳業(同県浦添市)が今年6月下旬から約1カ月間、牛乳製造を一部休止する事態も起こった。現在、県内のスーパーはチラシでの牛乳の宣伝を自粛している。「この状態は全国に広がっていく」と同県酪農農業協同組合。
全国の酪農家は過去2年間で約2300戸も減り、今年6月現在で2万1485戸に。特に深刻なのは都府県だ。中央酪農会議(東京都千代田区)によると、7月の北海道の生乳生産量は前年同月比で3・4%増だが、他の都府県の合計は5・2%も減った。
北海道から牛乳向けの生乳をもらい、不足分をある程度は埋めることができるが、「埋めた途端に今度は北海道でバターなどの特定乳製品向けが不足する可能性が出る。また、都府県へ搬送するにも量に限界がある」(同会議)のが現状だ。
≪「特売控えて…」≫
「牛乳の特売を控えていただけないでしょうか」
乳業大手の日本ミルクコミュニティ(東京都新宿区)は7月下旬から、全国のスーパーにそんなお願いを始めた。生乳生産量の落ち込みに対応した措置だ。
酪農家が減る大きな原因である飼料価格の高騰。乳牛用配合飼料の価格は2年前の1トン当たり約4万3000円から、今年7月には約6万5000円にまで上昇した。飼料に欠かせないトウモロコシがバイオエタノール生産に回るようになり、需要が拡大していることなどが主な要因だ。「(餌の)乾牧草の高騰も新たな問題だ」と飼料メーカー大手、明治飼糧(東京都墨田区)の吉田俊明社長は語る。
乳価(生乳価格)が希望通りに上がらないことも酪農家を苦しめている。乳価交渉は通常年1回、各地の生産者団体が乳業メーカーと行う。4月、30年ぶりに乳価の値上げが実現したが、希望の10円アップは実らず値上げは3円。今夏に異例の年2度目の交渉を行い、生産者は10円程度の値上げを再び求めたが難しい状況だ。小売業界の発言力が強くなったことも値上げを難しくしている一因だ。
≪難しい再値上げ≫
乳価の値上げに伴い、牛乳のメーカー希望小売価格も今春、10円程度値上がりした。家計には少なからず負担増となっている。ある大手乳業メーカーの担当者は「牛乳の消費量も減っているので、再値上げには慎重にならざるを得ない」と話す。
とはいえ、酪農家の厳しさは増すばかり。神奈川県平塚市で牧場を営む獣医師の浜田昌伯さん(53)は「乳価が値上がりしなければ、酪農産業は崩壊すると思う」と危機感を募らせる。「電気代を口座から引き落とせない月もある」(浜田さん)ほどで、実際は16円以上、乳価が上がらないと経営は成り立たないという。千葉県の酪農家の男性(57)も「昨年30万〜40万円だった赤字が今は100万円になった」と窮状を訴える。
東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授(農業経済学)はこう指摘する。「相当な乳価の値上げがないと事態を改善できないところまできている。最終的に消費者が牛乳を飲めないという形でつけが回ってくる」


