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自殺率全国一の裏にあるもの

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120923/trd12092312010006-n1.htm


自殺率全国一の裏にあるもの
2012.9.23 12:00 (1/3ページ)[自殺・自殺未遂]


全国5会場をネット中継で結んで開催された「自殺総合対策全国フォーラム2012」=9月10日、秋田市東通仲町の秋田拠点センター「アルヴェ」
 10日朝、秋田市のJR秋田駅東西連絡通路「ぽぽろーど」で、「世界保健機関(WHO)世界自殺予防デー」に合わせた平成24年度秋田県自殺予防対策キャンペーンが実施された。佐竹敬久知事らも民間団体の人たちに交じって、自殺予防の啓発パンフレットや各種相談機関の情報が掲載されたチラシなどを配布した。

 また、同日、ネットで全国5カ所をネットで結び開かれた「自殺総合対策全国フォーラム2012」で、東北では秋田駅東の秋田拠点センター「アルヴェ」が会場となり、政府が先月閣議決定した新しい「自殺総合対策大綱」のポイント解説や、地域課題や取り組みの紹介などが行われた。





 厚生労働省がまとめた23年人口動態統計の概況によると、秋田県の人口10万人当たりの自殺率は32・3で、前年より0・8ポイント下がったものの、17年連続で全国一高かった。

 だが、この自殺率にとらわれると、自殺の実態を見誤るおそれがある。自殺率はあくまで、人口との対比で示される数値。自殺者数が減らなくても人口が増えれば下がるし、いくら自殺者数が減っても人口が減少すれば低下しない。

 秋田県の23年の自殺者数は前年より12人減の346人。全国で28番目。東北に限れば、山形県に次いで2番目に少ない。

 秋田県の自殺者数は、15年の519人をピークに減少傾向にある。この8年間で173人(33%)も減少している。しかし、人口も9万人余減少している。

 この統計をみると、秋田県は、婚姻率が全国で最も低く(12年連続)、出生率も同様(17年連続)。逆に、死亡率は全国で3番目。全国を上回るペースで少子高齢化社会が進んでいる状況下で、人口増を図るのは至難の業だ。

 全国一高い自殺率の裏には、こんな事情がある。それでも、15年からの8年間で、12・3ポイントも低下している。

 自営業者が自殺に追い込まれないためのカウンセリングを主な業務としているNPO法人「蜘蛛(くも)の糸」(秋田市)の佐藤久男理事長は、「自殺率を減らそうと考えると、対策が見えなくなる」と語る。つまり、自殺率の低減を図るには、単に自殺者数を減らすということのほかに、人口減少を食い止める方策にも取り組まなければならなくなるからだ。

 人口減少対策も県政の重要課題だが、自殺防止に取り組む関係機関や民間団体がかかわる範疇(はんちゅう)の問題ではない。佐藤理事長は「私たちにできるのは、自殺者の絶対数を減らすこと」と強調する。「自殺率は他県との比較になる。他県が高ければいいのかということにもなりかねない」との声もある。

  自殺率が全国一高いことが「ワースト」と表現されることもある。それでは、自殺率が最も低いからと言って、「ベスト」と誇れるものだろうか。自殺者がゼロになって初めて、胸を張れるというものではないのか。

 佐藤理事長は「われわれは、ワーストという言葉は使わない」。県の担当者も「違和感はある。社会的問題などで追い詰められ、やむをえず亡くなられる人がいる。こういう言葉は避けてほしい」と語る。

 「ワースト」という言葉は、「最も悪い」ということを意味する。自殺は、痛ましいことではある。できるものなら、自分で自分の命を絶つようなことは避けてほしい。それでもなお、悩みに悩んだ末に下した自殺者の最後の決断を、第三者が「悪いこと」の一言で片づけることができるのだろうか。

 この点について、佐藤理事長は「人間には、死んでいく自由がある。その自由を奪ってはいけない。(作家の)三島由紀夫の人生は割腹して死んだことで定まったと思っている。そういう哲学や信念などに従って自殺する人は少ないが、存在する。食い止められない自殺はある」と述べる。





 佐藤理事長によると、蜘蛛の糸を設立した14年に自殺した自営業者は89人。自らも経営していた会社が倒産し、鬱病にもなり、「死にたい」と思うまで追い込まれた経験を持つ佐藤理事長は蜘蛛の糸を立ち上げたとき、「10年間で、自営業者の自殺数を半分にする」と心に誓った。昨年1年間に自殺した自営業者は42人だったという。

 佐藤理事長は語る。「経営者やサラリーマンの自殺数は時代の変化によって上下する。根雪のように固定化しているのが高齢者の自殺だ。減らせる自殺は分かった。一方で、減らせない自殺も分かった」

 高齢者問題は、無職で、収入が少なく、未来が短いことが重なっているから、対処がより難しい。でも、「日本や秋田のために頑張ってきたことを評価してあげる。だから、安らかに生きてと、価値観の転換を図ってあげれば…。お年寄りにも、働く場があればいいのだが」と高齢者の自殺防止の道を模索する。

 「われわれは、難破船にとっての灯台のようなもの」と佐藤理事長。「灯台から難破船は見えないが、難破船から灯台は見える。『辛いな、死にたい』と思っている人たちに、『ここまで来れば、助かるよ』と光を発し続けることだ。われわれにできることは啓発と相談に応じること」

 佐藤理事長は「自殺予防に取り組む民間団体のネットワークを作ろう」との考えから、18年に蜘蛛の糸を含む9団体で「秋田・こころのネットワーク」も立ち上げた。現在、参加団体は35団体まで増えた。

 同ネットワークは年に数回、5日連続の「いのちの総合相談会」を開催している。弁護士や司法書士、産業カウンセラーら専門家が加わり、いろんな悩みを抱えていても、その場で問題が解決できるようにしている。これまでに約30回開き、面談者は約400人にも上っているという。

 自殺対策とは、県民を守るための実践活動だと、佐藤理事長は唱える。

 13年ごろから、市町村や保健所などがメンタルヘルスサポーターを養成している。21年度までで約1500人を養成し、約550人が地域で活動。周囲の人の悩みに耳を傾けたり、交流サロンを開いたり、相談活動をしているという。

 県ではそういう活動が自殺の未然防止につながっているとみて、市町村や民間団体の活動を支援している。地道な取り組みを継続することが自殺者の減少につながると考えている。

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